DeepSeek V4.1 Flash 実践ガイド

2026-09-10、DeepSeek は新アーキテクチャ世代の最小モデル DeepSeek-V4.1-Flash を正式リリースしました。 料金は V4 Pro より大幅に安く、ネイティブの画像入力(Vision)にも対応します。 このページでは、公式料金ページとChange Logだけで裏取りした料金・スペック・ベンチマークに加え、 VS Code GitHub Copilot Chat での導入手順と、V4 Pro との関係(2026-09-14 以降も提供継続と公式が告知)を整理します。 料金比較は 料金比較ページ、コスト試算は トークン計算機、リリース経緯は リリース年表も参照してください。

● 最終更新:  |  一次情報: 公式料金ページ(2026-10-21 再確認・変動なし)・Microsoft Foundry モデルカタログ  |  取得日: 2026-10-05

2026-10-17 の更新 — V4.1-Flash-1017 と Web検索 / Fetch API

  • モデルが更新されました(料金とAPIの呼び方は不変)。逐語: 「DeepSeek V4.1 Flash has been upgraded to DeepSeek-V4.1-Flash-1017. The official web and APP models have also been updated to the new version. The API calling method and pricing remain unchanged — simply use deepseek-flash to access the latest model.」
  • ベンチマークは公式の記載をそのまま転記します(当サイトの測定値ではありません)。HLE (w/o tools) 42.6(44.0*)/Terminal-Bench 4.0 42.3/DeepSWE v1.1 77.0/ProgramBench 29.1/NL2Repo-Bench 68.2/Automation-Bench v1.0.6 60.5/Agents' Last Exam 35.4/Apex Bench v1.1 72.1/Chartography (w/tools) 83.0/BabyVision (w/tools) 92.5/ZeroBench-main (w/tools) 51.0。*はHLEの純テキスト部分集合のみ、Terminal-Bench 4.0 は Claude Code ハーネス、DeepSWE は Mini-SWE-V2、ZeroBench-main は Pass@5 での評価。
  • 「タスク実行時間と出力長を削減した」と公式が明記。逐語は「While improving performance, we also reduced the model's task runtime and output length, enabling users to complete tasks at lower cost and higher speed」。DeepSeek Harness 0.2.1-rc.1 以降への更新が推奨されています。
  • 「project development capabilities が大幅に強化」という要約は公式ページに逐語で見当たりません。そのため当サイトでは採用せず、上記のベンチマーク表と「runtime/出力長の削減」という逐語の範囲で書いています。

Web検索 / Fetch API(同日公開)

項目公式ドキュメントの記載
Search エンドポイントPOST https://api.deepseek.com/v1/tools/search
Fetch エンドポイントPOST https://api.deepseek.com/v1/tools/fetch
認証DeepSeek API と同じ Bearer 認証・JSON(Authorization: Bearer <API Key>)
課金(Search)$0.75 / 1,000 successful requests
課金(Fetch)$0.75 / 1,000 successful requests
Search の制約query は1〜128文字(空白のみ不可)、count は1〜50(既定10)、need_content の既定は false
Fetch の制約url は8192文字以内の HTTP/HTTPS。取得は対象サイトの可用性・アクセス方針に依存(逐語: “Fetching is subject to the target site's availability and access policies.”)

※ 課金は「成功したリクエスト」単位で、トークン課金とは別建てです。DeepSeek Harness / Claude Code / Codex 経由のサーバーサイドツール呼び出しは「currently free of charge」で、2026年11月1日 00:00(北京時間)からリクエスト課金が始まると明記されています。料金表のトークン単価(Flash: キャッシュヒット $0.003/ミス $0.15/出力 $0.60、いずれもオフピーク)は 2026-10-21 の再取得でも変化なしでした。

3行でわかる要点

  • 現行の主力は V4.1 Flash。モデルID(APIリクエストで指定する文字列)は deepseek-flash(VS Code 側の表示・選択肢は拡張機能の更新により異なる場合があります)。コンテキスト1M・最大出力384K・ネイティブ画像入力対応。
  • 料金は V4 Pro より大幅に安い。入力(cache miss)オフピーク $0.15 / ピーク $0.30、出力 オフピーク $0.60 / ピーク $1.20(USD・1Mトークンあたり)。参考として V4 Pro は入力オフピーク $0.66 / 出力オフピーク $1.98 です。
  • V4 Pro は 2026-09-14 以降も提供が継続されます。公式は以前「9/14 以降 deepseek-v4-pro 宛を V4.1 Flash へルーティングする」と予告していましたが撤回しました。deepseek-v4-pro の書き換えは不要です(後述)。

公式料金(2026-10-05 再確認・前回から変動なし)

単位は USD / 1Mトークン。オフピークはピークの半額です。

✅ api-docs.deepseek.com の Models & Pricing を Firecrawl で直接確認(初回 2026-09-11 / 2026-10-05 に再取得して単価・ピーク時間帯・レガシー名の注記が変わっていないことを確認)。
DeepSeek V4.1 Flash と V4 Pro の料金比較(USD/1M tokens、ピーク/オフピーク)
項目オフピークピーク
入力(cache hit)$0.003$0.006
入力(cache miss)$0.15$0.30
出力$0.60$1.20

📘 cache hit / cache miss とは: 同じプロンプトの先頭部分が DeepSeek 側のキャッシュに残っていれば cache hit(入力 $0.003 / 1Mトークン=cache miss の 1/50)、残っていない通常の入力が cache miss($0.15)。長いシステムプロンプトを毎回同じ順序で送るほどヒットしやすくなります。

V4 Pro との単価比較(現行単価)

V4 Pro と V4.1 Flash の単価比較
項目V4 Pro(現行)V4.1 Flash差
入力 cache miss(オフピーク)$0.66$0.15約77% 減
入力 cache hit(オフピーク)$0.022$0.003約86% 減
出力(オフピーク)$1.98$0.60約70% 減

⏰ ピーク時間帯: 01:00-04:00 UTC と 06:00-10:00 UTC の 月〜金のみ(中国の祝日を除く)(日本時間 10:00-13:00 / 15:00-19:00/北京時間 09:00-12:00 / 14:00-18:00)。土日と中国の祝日は終日オフピークです。ピーク/オフピーク制は 2026-08-16 16:00 UTC 発効で、公式料金ページの注記(2)に「月〜金(中国の祝日を除く)」と記載されています。一次情報: api-docs.deepseek.com(初回 2026-09-11/注記は 2026-09-23 に確認・2026-10-05 再確認)。

コスト試算は トークン計算機で、V4.1 Flash のオフピーク/ピーク両方が選べます。他社モデルとの比較は 料金比較(DeepSeek)を参照してください。

V4 Pro との関係(2026-09-13 時点: 提供継続)

公式ドキュメントの記載に基づく事実のみを記載します。

✅ 公式は「V4 Pro の提供を継続する」と告知 — 9/14 のルーティング予告は撤回されました

  • 2026-09-10 の V4.1 Flash リリース告知では、V4 Pro を順次 retire し、2026-09-14 以降 deepseek-v4-pro 宛のリクエストを V4.1 Flash へルーティングするとされていました。
  • その後 DeepSeek はこの予告を撤回し、料金ページの注記(2) と Change Log を「2026-09-14 以降も V4 Pro の API サービス提供を継続し、課金方法は変更しない」に差し替えました(原文: "In response to user demand, we have decided to continue providing API services for DeepSeek V4 Pro after September 14, 2026, with the billing method remaining unchanged.")。
  • deepseek-v4-pro は現在も使い続けられます。コードや API キーの書き換えは不要です。V4 Pro 専用の料金表(オフピーク 入力 $0.66 / 出力 $1.98)も公式ページに現存し、V4.1 Flash の価格に統合されてはいません。
  • ただし公式は「変更があれば改めて告知する」としているため、将来の変更がゼロとは言い切れません。V4 Pro の詳細・経緯・使い分けは V4 Pro 提供継続のまとめに記載しています。

モデル名ごとの扱い(2026-09-13 時点)

モデル名ごとの扱い
モデル名状態実挙動
deepseek-flash現行DeepSeek-V4.1-Flash。ネイティブ Vision 対応・低単価。新規実装の第一候補
deepseek-v4-pro提供中(継続)V4 Pro 専用の料金で課金。2026-09-14 以降も提供継続と公式が告知。Vision 非対応・同時実行数 500
deepseek-v4-flash退役済み互換のため一時的に受理。V4.1 Flash が処理し Flash 価格で課金
deepseek-v4-flash-vision-exp退役済み同上(旧 Vision 実験版も V4.1 Flash へ統合)
deepseek-chat / deepseek-reasoner終了旧エイリアスは 2026-07-24 に終了

出典: Models & Pricing の注記(1)(2)・Change Log(2026-09-13 取得)。V4 Pro の経緯と使い分けはV4 Pro 提供継続のまとめにまとめています。

スペック(公式機能表)

DeepSeek V4.1 Flash の仕様
項目V4.1 Flash(deepseek-flash)
モデルバージョンDeepSeek-V4.1-Flash
コンテキスト長1M トークン
最大出力384K トークン(公式表記 MAXIMUM: 384K)
thinking modenon-thinking / thinking の両対応(thinking が既定)
Vision(画像入力)対応 ✓(V4 Pro は非対応)
Tool Calls / JSON Output対応 ✓
Responses API / Anthropic API対応 ✓(OpenAI互換・Anthropic互換の両方が利用可)
Chat Prefix Completion(Beta)対応 ✓
FIM Completion(Beta)non-thinking モードのみ
同時実行数(Concurrency Limit)2500(V4 Pro は 500)
BASE URLhttps://api.deepseek.com(OpenAI形式)/https://api.deepseek.com/anthropic(Anthropic形式)

出典: api-docs.deepseek.com Models & Pricing(2026-09-11 取得)。同時実行数の詳細は公式の Rate Limit & Isolation を参照してください。

公式ベンチマーク(2026-09-10 発表)

DeepSeek が Change Log で公表した数値です。当サイトで再計測したものではありません。

DeepSeek V4.1 Flash の公式ベンチマーク
ベンチマークスコア
GPQA Diamond90.9
HLE36.8(39.1)※純テキスト部分集合のみで計測
Codeforces(Rating)3471
MathArena Apex65.6
Terminal-Bench 2.190.6
Terminal-Bench 3.030.0
Terminal-Bench 4.031.2
DeepSWE v1.174.2
NL2Repo-Bench65.4
CyberGym88.1
SEC-Bench Pro62.8
ProgramBench20.3
ExploitGym15.3
HLE(ツールあり)63.9
Automation-Bench54.8
Agents' Last Exam31.8
Chartography(ツールあり)78.9
BabyVision(ツールあり)89.6
ZeroBench-main(ツールあり)49.0

出典: Change Log「DeepSeek-V4.1-Flash Release」(2026-09-10)。ベンチマークの数値は提供元の自己申告であり、当サイトは検証していません。

導入手順(VS Code GitHub Copilot Chat・3ステップ)

運営者(okamoちゃんねる)が V4 系で実際に行った手順です。拡張機能の名称・モデルピッカーの表示は更新される場合があるため、公式の手順も併せて確認してください。

STEP 1

APIキーを取得

platform.deepseek.com でアカウント登録。PayPal またはクレジットカード(VISA/Mastercard)でチャージし、sk- から始まるAPIキーを発行します。完全プリペイド方式で、最低チャージは $2 です。

STEP 2

拡張機能をインストール

VS Code Marketplace で DeepSeek V4 for Copilot Chat(発行元: Vizards)をインストールします。

STEP 3

設定して利用開始

コマンドパレット(Cmd/Ctrl+Shift+P)→ DeepSeek: Set API Key でキーを登録。Copilot Chat のモデルピッカーで DeepSeek V4 系を選ぶと会話を開始できます。

💡 モデル名をコードから直接指定する場合は deepseek-flash を使います。既存コードが deepseek-v4-pro を指している場合も、そのまま動き続けます(V4 Pro は 2026-09-14 以降も提供継続。詳細は上記)。

運営者の導入記録(2026-07-04・V4 Pro 時点のもの): okamoちゃんねるの導入手順メモ

Azure AI Foundry(Microsoft Foundry)で動かす — DeepSeek-V4.1-Flash を CLI でデプロイ(2026-09-28 実測)

DeepSeek 自社 API だけでなく、Microsoft Azure の Azure AI Foundry(Microsoft Foundry) 経由でも DeepSeek 系モデルを使えます。 2026年9月28日の実測では、最新の DeepSeek-V4.1-Flash(version 2026-09-10)を az CLI でデプロイし、OpenAI 互換エンドポイントから応答を取得するところまで通りました。 ここでは ①提供状況 ②デプロイ ③クォータ(capacity)の決め方 ④疎通確認 ⑤つまずきどころ の順に、実際に実行したコマンドで示します。

ℹ️ 一次情報の更新状況(Azure の料金ページは 2026-10-05 再確認/Learn の一覧は 2026-09-29 時点)
  • モデルカタログ: DeepSeek-V4.1-Flash が「Direct from Azure」で掲載。Version 2026-09-10 / Type: Chat completion / Lifecycle: Preview / Context window 1000k。
  • Foundry ブログ(2026-09-25 更新): 「Direct from Azure(public preview)」と「Fireworks on Foundry(generally available)」の2経路があると告知されています。
  • Microsoft Learn のモデル一覧(ms.date 2026-09-21)は DeepSeek-V4-Pro / DeepSeek-V4-Flash-0731(Preview)/ DeepSeek-V4-Flash の3行のままで、V4.1-Flash は未掲載です。
  • Azure の料金ページ(DeepSeek タブ)にも V4.1-Flash の行がまだありません(2026-10-05 再確認。掲載は V4 Pro / V4 Flash / V4 Flash 0731 / V3.1 の4行のみ、ページ改訂トークン awa-stv=20260930-0214-20260930-2100-183594243)。
→ カタログとブログが先行し、Learn の一覧と料金ページが遅れている状態です。ドキュメントに無いから使えない、と判断せず、自分のアカウントで list-models を叩いて実物を確認するのが確実です(STEP 3)。

前提

  • Azure サブスクリプション(リソースを作成できる権限があること。リソースプロバイダー登録には Owner 権限が必要です)
  • Azure CLI(az)。az cognitiveservices 系コマンドは core に同梱されているため、Azure CLI 2.60 以降であれば追加拡張は不要です
  • az login で対象サブスクリプションにログイン済みであること

使うプレースホルダ

コマンド内のプレースホルダ一覧
プレースホルダ意味・指定する値
<SUBSCRIPTION_ID_OR_NAME>使う Azure サブスクリプションの ID または名前
<RESOURCE_GROUP>リソースグループ名(例: rg-deepseek)
<LOCATION>リージョン(例: eastus)。モデルによって提供リージョンが異なるため、Azure ポータルのモデルカタログで確認してください
<ACCOUNT_NAME>Azure AI Services アカウント名。全世界で一意にする必要があります(例: dsflash0928)。--custom-domain にも同じ値を使います
<DEPLOYMENT_NAME>デプロイ名(任意)。API 呼び出しの model に指定するのはモデル名ではなく、このデプロイ名です(例: ds-flash-01)
<MODEL_VERSION>モデルのバージョン文字列。2026-09-28 の実測では 2026-09-10 でしたが、モデル名・バージョンは環境(サブスクリプション/リージョン)で異なるため、必ず次の list-models で確認してください
<API_KEY>Azure AI Services アカウントのキー(手順内で CLI から取得します)

STEP 0 — Azure CLI の準備とリソースプロバイダー登録

最初にこれを済ませておくと、後の手順で MissingSubscriptionRegistration エラーに当たりません。

# Azure CLI のバージョン確認(2.60 以降を推奨)
az version

# 未ログインならログイン
az login

# 使うサブスクリプションを選択
az account set --subscription "<SUBSCRIPTION_ID_OR_NAME>"

# リソースプロバイダーを登録(MissingSubscriptionRegistration 対策)
az provider register --namespace Microsoft.CognitiveServices

# 登録状態を確認(Succeeded になるまで数分かかることがあります)
az provider show --namespace Microsoft.CognitiveServices --query registrationState -o tsv

STEP 1 — リソースグループを作成

az group create \
  --name "<RESOURCE_GROUP>" \
  --location "<LOCATION>"

STEP 2 — Azure AI Services アカウントを作成

--custom-domain を指定すると、以降のエンドポイントが https://<ACCOUNT_NAME>.openai.azure.com/ の形式になります。

az cognitiveservices account create \
  --name "<ACCOUNT_NAME>" \
  --resource-group "<RESOURCE_GROUP>" \
  --kind AIServices \
  --sku S0 \
  --location "<LOCATION>" \
  --custom-domain "<ACCOUNT_NAME>" \
  --assign-identity \
  --allow-project-management true \
  --yes

STEP 3 — DeepSeek-V4.1-Flash をデプロイ

まず利用可能なモデルとバージョンを確認し、その値でデプロイします。この「実物を確認してからデプロイ」が、ドキュメントが遅れている時期でも安全に進めるコツです。

# デプロイ可能な DeepSeek 系モデルとバージョンを確認
az cognitiveservices account list-models \
  -n "<ACCOUNT_NAME>" -g "<RESOURCE_GROUP>" \
  --query "[?contains(name,'DeepSeek')].{name:name,format:format,version:version}" -o json

# モデルをデプロイ(SKU は GlobalStandard。--sku-capacity の値は下の注意書きを参照)
az cognitiveservices account deployment create \
  --name "<ACCOUNT_NAME>" \
  --resource-group "<RESOURCE_GROUP>" \
  --deployment-name "<DEPLOYMENT_NAME>" \
  --model-name "DeepSeek-V4.1-Flash" \
  --model-version "<MODEL_VERSION>" \
  --model-format "DeepSeek" \
  --sku-name "GlobalStandard" \
  --sku-capacity 20

# デプロイ結果の確認(モデル名・SKU・capacity が入っているか)
az cognitiveservices account list-deployments \
  -n "<ACCOUNT_NAME>" -g "<RESOURCE_GROUP>" \
  --query "[].{name:name,model:properties.model.name,version:properties.model.version,sku:sku}" -o json

💡 2026-09-28 の実測では list-models に DeepSeek-V4.1-Flash(version 2026-09-10、format DeepSeek)が返り、そのままデプロイできました。 バージョン文字列は環境で違うことがあるため、記事の値をそのまま貼らず、list-models の戻り値を使ってください。

⚠️ --sku-capacity の実運用(運営者実測・2026-09-28)

  • --sku-capacity 1 でもデプロイ自体は成功しますが、少なすぎて API を少し使っただけでクォータ不足のエラーになりました。実測では 20 に引き上げてから安定しています(短時間の試行での観測で、負荷条件により必要な容量は変わります。一般に推奨される値ではありません)。
  • capacity は TPM(tokens per minute)に対応します。Microsoft Learn には「TPM は 1,000 単位で割り当て、RPM は TPM から導出されモデルによって変わる」と記載されています(Foundry Models quotas and limits)。
  • 実測(capacity 20 のデプロイで応答ヘッダを確認): x-ratelimit-limit-requests: 20(RPM)/x-ratelimit-limit-tokens: 20000(TPM)。自分の環境の上限は、デプロイ後にこのヘッダか usage list で確認するのが確実です。
  • クォータはサブスクリプション単位で消費されます。Global Standard は同じモデル・同じバージョンのデプロイが全リージョンで1つのプールを共有するため、同じモデルを別リージョンにもう1本立てると同じ枠を取り合います(同 Learn)。
  • 上限まで使い切らないでください。使い切ると、同じサブスクリプションで他のデプロイにクォータを割り当てられなくなります。
  • 上限を超えた呼び出しは HTTP 429 で返ります。指数バックオフ+リトライで対処し、恒常的に足りない場合はクォータ増加を申請してください(同 Learn)。
# 現在のクォータ使用量と上限を確認(LOCATION はデプロイ先リージョン)
az cognitiveservices usage list --location "<LOCATION>" -o table

⚠️ core CLI に deployment update はありません(capacity を変えるときの落とし穴)

  • Microsoft Learn の az cognitiveservices account deployment にあるサブコマンドは create / list / show で、update は core にはありません(Preview の拡張機能 foundry-cost-control 版としてのみ提供)。
  • したがって capacity の変更も、同じ deployment create を新しい値で再実行するのが実務的な手順です(2026-09-28 実測)。
  • 迷ったら Azure ポータルの「デプロイ」画面から編集するのが確実です。CLI のサブコマンド構成は変わることがあるため、実行前に必ず Learn の最新ページを確認してください。

STEP 4 — 接続情報を環境変数に入れる

# エンドポイント(OpenAI 互換)と API キーを取得
export AZURE_AI_ENDPOINT="https://<ACCOUNT_NAME>.openai.azure.com/openai/v1/"
export AZURE_AI_API_KEY="$(az cognitiveservices account keys list \
  --name "<ACCOUNT_NAME>" \
  --resource-group "<RESOURCE_GROUP>" \
  --query key1 -o tsv)"

# API 呼び出しの model に入れるのはデプロイ名
export DEPLOYMENT_NAME="<DEPLOYMENT_NAME>"

STEP 5 — curl で疎通確認(レート制限ヘッダも見る)

curl -sS -D - "$AZURE_AI_ENDPOINT/chat/completions" \
  -H "Content-Type: application/json" \
  -H "api-key: $AZURE_AI_API_KEY" \
  -X POST \
  -d '{
    "model": "'"$DEPLOYMENT_NAME"'",
    "messages": [
      { "role": "user", "content": "Reply with just OK." }
    ]
  }'

✅ 応答 JSON が返れば疎通完了です。model にデプロイ名を渡している点に注意してください(モデル名 DeepSeek-V4.1-Flash を渡すと 404 などになることがあります)。 -D - を付けるとレート制限ヘッダ(x-ratelimit-limit-requests / x-ratelimit-limit-tokens)がそのまま見えるので、capacity が意図どおり効いているか確認できます。 環境変数にキーを置きたくない場合は -H "api-key: <API_KEY>" を直接指定します。 Entra ID(旧 Azure AD)で認証する場合は、公式チュートリアルにあるとおり DefaultAzureCredential 等でスコープ https://ai.azure.com/.default のトークンを取得する方式も使えます。

⚠️ Azure 経由で固有のつまずきどころ

  • DeepSeek 固有の thinking パラメータは Azure 側では通りません。実測では {"thinking": {"type": "enabled"}} を含めると HTTP 400 が返り、reasoning_effort だけが受け付けられました。自社 API のコードをそのまま流用するときは、この2行を必ず見直してください。
  • Foundry ブログの説明では、このモデルの推論努力は「1〜100 の連続値」で制御するとされています(自社 API は low / high / max の3段階)。パラメータの体系が違うので、移行時はいったん小さく試してください。
  • モデルカタログのカード表記は Context window 1000k / Token limits 128k output です。DeepSeek 側が公表している最大出力 384K と食い違うため、実際の上限は自分のアカウントで確認してください。
  • モデル名・バージョンは環境依存です。記事の値で固定せず list-models を使ってください。
  • Preview(public preview)である点も重要です。SKU・料金・クォータ・パラメータが予告なく変わることがあります。

⚠️ MissingSubscriptionRegistration が出たら

次のようなエラーです(HTTP 409 / Conflict)。サブスクリプションで Microsoft.CognitiveServices リソースプロバイダーが未登録なだけなので、リソース作成側の問題ではありません。

MissingSubscriptionRegistration
The subscription is not registered to use namespace 'Microsoft.CognitiveServices'.
  • 対処1(CLI): az provider register --namespace Microsoft.CognitiveServices を実行し、az provider show --namespace Microsoft.CognitiveServices --query registrationState -o tsv が Registered になるまで待ちます(数分かかることがあります)。
  • 対処2(ポータル): Azure ポータル →「サブスクリプション」→「リソースプロバイダー」→ Microsoft.CognitiveServices を選び「登録」。
  • 権限: 登録にはサブスクリプションの Owner 権限が必要です。権限が無い場合は管理者に依頼してください。
  • 公式のトラブルシューティング: Register a resource provider

DeepSeek 自社 API と Azure 経由の違い(2026-10-05 時点)

「同じモデルだから同じ」ではありません。運用で効いてくる差だけを並べます。

DeepSeek 自社 API と Azure AI Foundry 経由の比較
項目DeepSeek 自社 APIAzure AI Foundry 経由
単価(1Mトークン)ピーク/オフピーク制。入力(cache miss)$0.15〜$0.30 / 出力 $0.60〜$1.20 / cache hit $0.003〜$0.006時間帯で変わらない。入力 $0.30 / 出力 $1.20 / cache hit $0.006(Direct from Azure の告知値)
課金の前提使ったトークンだけの従量課金トークン従量+デプロイに capacity(TPM)を予約する。容量が足りないと 429
思考の制御OpenAI 形式の thinking(既定で有効)+ reasoning_effort(low/high/max・既定 high)reasoning_effort のみ(thinking は 400・実測)。ブログは「1〜100 の連続値」と説明
API 形式OpenAI 互換・Anthropic 互換・Responses API の3形式OpenAI 互換(/openai/v1)のみ。Anthropic 互換エンドポイントは無い
データの所在プライバシーポリシーに「People's Republic of China で直接収集・処理・保存する」と明記デプロイ種別に従う。Global Standard は任意の Azure リージョンで推論、リージョン固定したい場合は DataZone / Regional を選ぶ
学習への利用「サービス改善・機械学習モデルとアルゴリズムの訓練のため」に使う旨と、オプトアウトの権利を記載(API への適用範囲は一次情報で未確認)Microsoft は「あなたの許可・指示なく生成AI基盤モデルの訓練には使わない」「提供元には渡らない」と明記
レート制限の考え方公式告知では「並行数・レートの制限なし」を掲げるcapacity で決まる。実測 capacity 20 → RPM 20 / TPM 20,000

データの取扱いの詳細は ZDR(ゼロデータ保持)の解説 と 中国AI の該当節を参照してください。

💰 Azure 経由の料金(Microsoft の告知値): Foundry ブログ(2026-09-25 更新)の表では、Direct from Azure(Global Standard)が入力 $0.30 / 出力 $1.20 / cached input $0.006、 Fireworks on Foundry(Standard Global)が入力 $0.37 / 出力 $1.50 / cached input $0.007(いずれも USD / 1Mトークン)。 Direct from Azure の値は DeepSeek 自社 API のピーク単価と同じ水準です。 ただし Azure の料金ページには 2026-10-05 時点で V4.1-Flash の行がまだ無い(DeepSeek タブの掲載は V4 Pro / V4 Flash など4行のみ)ため、契約前に Azure の Foundry Models 料金ページまたは Azure ポータルで必ずご確認ください。

出典: Microsoft Foundry モデルカタログ — DeepSeek-V4.1-Flash(Version 2026-09-10 / Preview / Context window 1000k)、 Foundry ブログ — DeepSeek-V4.1-Flash is coming to Microsoft Foundry(2026-09-25 更新/2経路と料金表)、 az cognitiveservices account deployment(ms.date 2026-09-01)、 Foundry Models quotas and limits(TPM/RPM の考え方・429)、 Deployment types・Data, privacy, and security(データ所在・学習利用)。 コマンド列と capacity の実数値は運営者(okamoちゃんねる)が 2026-09-28 に実測したものです(2026-09-29 取得の一次情報で再確認)。

よくある質問

Q. DeepSeek V4.1 Flash の料金はいくらですか?

A. 1Mトークンあたり、入力(cache miss)がオフピーク $0.15・ピーク $0.30、入力(cache hit)がオフピーク $0.003・ピーク $0.006、出力がオフピーク $0.60・ピーク $1.20 です。ピークは平日の 01:00-04:00 UTC と 06:00-10:00 UTC(日本時間 10:00-13:00 / 15:00-19:00)で、土日は終日オフピーク。オフピークはピークの半額です。

Q. 9月14日以降に deepseek-v4-pro を使うとどうなりますか?

A. 引き続き使えます。DeepSeek は「ユーザーの要望を受け、2026-09-14 以降も V4 Pro の API サービス提供を継続し、課金方法は変更しない」と告知しました。以前の「9/14 以降は V4.1 Flash へルーティング」という予告は撤回済みです。コードや API キーの書き換えは不要です。

Q. DeepSeek V4.1 Pro はいつリリースされますか?

A. 2026-09-13 時点で公式にリリース時期は発表されていません。なお以前の注記には「将来 V4.1 Pro がリリースされるまで(until V4.1 Pro is released in the future)」という記述がありましたが、その注記自体が V4 Pro 提供継続の文面に差し替えられています。当サイトでも公式発表が出た時点で更新します。

Q. 画像を読めますか?

A. はい。V4.1 Flash は新アーキテクチャ世代でネイティブのマルチモーダル視覚理解に対応し、公式の機能表でも Vision が「✓」です(旧 V4 Pro は非対応)。画像を含むモデル横断の比較は マルチモーダル対応LLM一覧を参照してください。

Q. deepseek-v4-flash のままでも動きますか?

A. 一時的な互換のために受理されますが、対応する旧モデルは退役済みで、リクエストは V4.1 Flash が処理し V4.1 Flash の価格で課金されます。新規実装では deepseek-flash を指定してください。

Q. コンテキスト長と最大出力は?

A. コンテキスト長 1M トークン、最大出力 384K トークンです。thinking mode は non-thinking と thinking の両方に対応し、thinking が既定です。

Q. Azure(Microsoft Foundry)でも DeepSeek V4.1 Flash を使えますか?

A. 使えます。2026-09-28 の実測で、DeepSeek-V4.1-Flash(version 2026-09-10)を az cognitiveservices account deployment create でデプロイし、OpenAI 互換エンドポイントから応答を取得できました。ただし Preview(public preview)で、Microsoft Learn のモデル一覧(2026-09-29 時点)と Azure の料金ページ(2026-10-05 時点)はまだ未更新です。手順と capacity の実数値はAzure AI Foundry の節にまとめています。

Q. Azure 経由の料金はいくらですか?

A. Microsoft の Foundry ブログ(2026-09-25 更新)の表では、Direct from Azure が入力 $0.30 / 出力 $1.20 / cached input $0.006、Fireworks on Foundry が入力 $0.37 / 出力 $1.50 / cached input $0.007(USD / 1Mトークン)。Direct from Azure は DeepSeek 自社 API のピーク単価と同水準で、自社 API のような時間帯割引はありません。Azure の料金ページに V4.1-Flash の行がまだ無いため、契約前にポータルで確認してください。

Q. Azure に移すとコードはそのまま動きますか?

A. 概ね動きますが、2点だけ直しが必要です。① DeepSeek 固有の thinking パラメータは Azure 側では 400 になり、reasoning_effort のみ受け付けます(2026-09-28 実測)。② 思考の強さの体系が違い、Foundry ブログは「1〜100 の連続値」と説明しています(自社 API は low/high/max)。エンドポイントは OpenAI 互換(/openai/v1)なので、この2点以外はほぼ置き換えで済みます。

出典

⚠️ 免責事項

  • 本ページの料金・スペック・ベンチマークは DeepSeek 公式ページ(api-docs.deepseek.com)の 2026-10-05 再取得内容に基づきます(単価は前回から変動なし)。料金・モデルの提供状況は予告なく変動することがあります。契約・本番利用前に必ず公式ページをご確認ください。
  • ベンチマーク値は提供元の公表値であり、当サイトが再計測・検証したものではありません。
  • 導入手順は運営者の環境(2026年7月時点の V4 Pro での記録)に基づきます。拡張機能の仕様変更により表示が異なる場合があります。
  • Azure AI Foundry の節は、Microsoft の公式ページ(モデルカタログ・Foundry ブログ・Microsoft Learn)と、運営者が 2026-09-28 に実測した az コマンド列・応答に基づきます。Azure 側は Preview のため、SKU・クォータ・料金・パラメータが予告なく変わることがあります。とくに Azure の料金ページには V4.1-Flash の行がまだ無いため、契約前に Azure ポータルで必ずご確認ください。
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